木地山系の人気女性工人、木の実さんの米吉型のこけしです。木の実さんは大学卒業直後に父の平四郎さんに弟子入りし木地・描彩を習得。その年には作品を発表しています。幼い時より父の仕事を目の当たりにしていて、こけし作りの下地は才能とともに直ぐに開花し、初期のこけしから魅力ある作品として蒐集家の注目を集めてきました。こけしは、父の平四郎型を始め、父が追求し続けた米吉型のほか、小椋泰一郎、小椋石蔵、柴田鉄蔵、小椋啓太郎型などを作り、そのいずれもが質の高い復元作です。伝統こけしを作るなかで当初より創作こけしにも意欲があって、今日ではその作品は若い女性に絶大の人気を誇り、現役の工人の中でも一二位を争う高い評価を得ている人気工人です。出品のこけしは、昭和64年3月作の初期の米吉型のこけしです。小寸ながら初期の初々しさや真摯に取り込む気持ちが感じられる優品です。身長 約12.0cm。画像を参考によろしくお願いいたします。
 
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