昔、東京の千駄ヶ谷駅近くにエスペランザ楽器店がありました。70年代中頃から80年代にかけて、音楽芸術社のギター取り扱い店として、雑誌、現代ギターにエスペランザ楽器の広告をよく出していたようです。当時は学生、社会人を中心に、ギター倶楽部などで合奏が盛んに行われており、エスペランザ楽器は、ソプラノギターからコントラバスギターまで幅広く取り扱いがあり、また、有名作家の手工ギターも取り扱いがあった事から、ギター愛好家では有名な店でした。
出品のギターは、1970年代に製作されたギターのようで、ラベルのサインは、店主で監修者であった、金指至誠 氏と教えていただきました。当時、音楽芸術社が、阿部弘氏や俣野勝氏などの作家に上位機種のギター製作を依頼して、エスペランザ楽器店で販売していたようです。また、金指氏も監修者としてギター作家に製作を依頼していたようで、クラスGMMは上級モデルのようです。
材料のトップは杢目の詰まったスプルース単板、サイドとバックは板目の模様が美しく豪華なハカランダ、ネックは硬いマホガニー、指板は漆黒のエボニー、ブリッジは黒いハカランダのようです。ヒールのジョイントはスペイン式で、当時の良い材料と巧みな製作技術で上々の仕上がりになっています。また、スプルース単板と硬いハカランダの音響効果で華麗で力強いエスペランザギターの音色が響きます。
半世紀が経過してトップのサウンドポール下の力木の上に縦に割れがあり、塗装修繕して使っていました。また、試奏用の弦が張ってありますのですぐに試奏していただけます。
トップの割れ塗装を気にされないギター愛好家の皆さまには、金指氏監修の確かな製作技術で華麗な音色を響かせる、昭和の懐かしい、ラ・エスペランザ、クラスGMMハカランダギターを、どうぞよろしくお願いします。
全長:99.5センチ
弦長:65センチ
弦高:約2.8ミリ 12フレット1弦
約3.2ミリ 6弦
ナット幅:約5.1センチ
ボディ幅:約9.7センチ
新品ハードケース付
新品ハードケースにプチプチを巻いて梱包します。安全にお届けします。
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