高さ約24cm。人毛を用いた市松人形で、昭和初期頃の制作と見られます。淡い桃色の縮緬地に花文様が織り込まれた着物をまとい、生成りの帯を結んだ姿は、穏やかでどこか懐かしい佇まいです。経年による擦れや褪色はありますが、保存状態は良好で、表情にも柔らかい温かみが残っています。
この人形の霊視鑑定を行った際、暗視カメラにて足元に小さな子供の手のような光影が映り込みました。これは偶発的な影や塵の反射とは異なる位置と形を示し、明確に「触れようとするような仕草」をしているのが確認されています。
この個体には幼い女の子の精霊が宿っており、時折かすかな話し声のようなものが感じられます。声は優しく、恐怖を与えるものではなく、まるで近くに寄り添い、持ち主の気を和らげるような存在です。特に家庭内の調和、子供の健康、日々の安心を守る性質が強く現れています。
人毛市松は「魂が留まりやすい」と言われますが、この子は穏やかで、“守りの精霊”として静かに共に在る存在です。飾る際は、直射日光を避けた清らかな空間、できれば北または西の棚の上が良いとされます。月光に当たると表情が柔らかく変わり、気が満ちていくような印象を受けるでしょう。
恐れる必要はありません。むしろ、静かに手を合わせることで心を落ち着け、家庭の安らぎを感じさせてくれるそんな温かい気配を持つ生き人形です。